カフェインの摂りすぎで眠れない……そんな悩みを抱えていた筆者が「カフェインレスコーヒー」に切り替えて実感した体調の変化をまとめています。
コーヒーの本格的な味わいを求める方におすすめのデカフェ豆、選び方・切り替え方のコツも紹介。睡眠の質を改善したい方必見!
カフェインレスコーヒーに変えようと思ったきっかけ

4年ほど前から毎日エスプレッソを4杯以上飲み続けていましたが、次第に以下のような症状が気になるようになりました。
- ドキドキして寝つけない
- 座っているだけで心拍数が上がる
- PMSの悪化
- イライラしやすい
- コーヒーを飲まない日の頭痛
とくに心臓がバクバクする症状に悩まされていて、在宅で仕事をしている最中にも胸がつかえるような感覚に悩まされていました。そのような日は決まって寝つきが悪く、朝6時過ぎにやっと眠りにつけるなんてことも……。
ネットで症状を検索しカフェインの摂りすぎが原因となっている可能性を知り、カフェインレスコーヒーを取り入れるに至ったのです。
カフェインレス・ノンカフェイン・デカフェの違いとは?

「カフェインレスとノンカフェイン、デカフェってよく聞くけど、なにが違うの?」こんな風に疑問に思う方も少なくないでしょう。
3種類の違いを端的に説明すると、以下の通りです。
カフェインレスとは、カフェイン含有量が少ないもの。
ノンカフェインとは、カフェインがもともと全く含まれていないもの。
デカフェとは、本来カフェインを含む飲料からカフェインを取り除いたもの。
デカフェの注意点としては、カフェインが全く含まれていないわけではないという点です。
水や有機溶剤、二酸化炭素による圧力抽出によってカフェインを抽出する際に、カフェインを9割以上取り除けるものの、100%ではありません。
【実体験】デカフェに変えてから起きた変化
デカフェに変えてから起きた変化でとくに顕著だったのは、以下の出来事です。
- 寝つきが良くなった
- ドキドキと胸が苦しい症状に悩まされることがなくなった
- PMSの症状が和らいだ
- なんとなくイライラしにくくなった気がする
デカフェに変えたことが実感した一番の変化は、寝つきが良くなったことです。朝6時まで寝付けない夜も珍しくなかったものの、カフェイン摂取量に気を付けるようになってからは夜はぐっすりと眠れるようになりました。
また、生理前のひどい腹痛に長年悩まされてきましたが、PMSの症状が和らいだ気がします。グサっとお腹を刺されているような鋭い痛みを感じる回数が減っています。
デカフェを取り入れてからは、イライラする回数が減ったことも感じています。怒りの沸点が高くなった気がするのは、思いがけない変化でした。
カフェインレスコーヒーやデカフェはコーヒーの味や風味が落ちる?
よく「デカフェは美味しくない」「デカフェは酸味が強」などと言われるので、下記の3点にこだわってカフェインレスコーヒーを探しました。
- コーヒーを飲んでいるような味わいを楽しめること
- コーヒーの香りを楽しめること
- エスプレッソにしても美味しいし、カプチーノなどミルクを使ったアレンジも楽しめること
- 苦味を楽しめること
そんな条件に当てはったのが、心斎橋焙煎所の「デカフェ コロンビア」「デカフェ メキシコ」のお試しセットです。
味わいや風味が落ちないか懸念していたものの、心斎橋焙煎所のデカフェは、まるで本物のコーヒーを飲んでいるかのような苦味とコクが感じられました。
カフェインレスコーヒーの選び方
カフェインレスコーヒーを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- デカフェの製法を確認する
- 豆の種類を選ぶ:焙煎度合いをチェック
- 試飲や口コミを参考にする
デカフェの代表的な製法には「ウォータープロセス」「二酸化炭素抽出法」「有機溶剤使用法」などがあります。ウォータープロセスは化学物質を使わず、安全性が高いとされています。
カフェインレスでも、コーヒー豆の品種によって風味が異なります。酸味が少なくコクのあるコロンビア産や、ナッツのような風味が楽しめるブラジル産など、自分の好みに合うものを選びましょう。
また、ネットのレビューや、実際に飲んでみた感想をチェックすることで、失敗を防ぎやすくなります。
ちなみに筆者のおすすめの心斎橋焙煎所のデカフェは、デカフェとは思えない本格的な深煎りのコーヒーが味わえます。酸味が少ないので、コーヒー独特の酸っぱさが苦手な方には特におすすめですよ!
コロンビアとメキシコと2種類の豆が同時に楽しめるので、気軽にお試ししたい方に最適です。
デカフェに慣れるまでに大変だったこと
デカフェを取り入れてから慣れるまでに、大変だったことがあります。
- 眠気が覚めないので、頭がぼーっとする感覚があった
- 頭痛がした
調べてみると「カフェイン離脱」という、カフェインの摂取をやめたり摂取量を減らしたりした際に現れる症状でした。
症状のピークは2日後くらいで治ったものの、仕事をこなさなくてはならないためデカフェに慣れるまでは大変だったのも事実です。
最近ではカフェインがないと頭痛がする症状が改善されたので、コーヒーは1日2杯まで。それ以降はデカフェを取り入れるというスタイルでコーヒーを楽しんでいます。
カフェインレスコーヒーへの切り替え方・コツ

デカフェにスムーズに移行するためのポイントは以下の通りです。
- 少しずつカフェイン量を減らす
- 朝はカフェイン入り、午後以降はデカフェ
- お気に入りのデカフェを見つける
- 飲み方を工夫する
- 代替ドリンクを試す
- リラックスする時間を確保
カフェイン摂取量を急にゼロにすると離脱症状が出やすいため、徐々に切り替えることが重要です。例えば朝はカフェイン入りを楽しんで、午後はデカフェにするなどメリハリをつけると無理なく続けやすいでしょう。
また、ミルクやシロップを加えると、カフェイン入りのコーヒーと同じような飲みごたえを感じられます。さらに、ハーブティーや麦茶など、カフェインを含まない飲み物も取り入れると、無理なく移行しやすくなるでしょう。
コーヒーを飲む習慣はリラックス効果とも結びついているため、置き換えとして読書や瞑想を取り入れるのもおすすめです。
夜眠れない人にはカフェインレスコーヒーやデカフェがおすすめ
「コーヒーを飲んでホッとする時間が好きだけれども、夜眠れないのは困る」「カフェイン摂取量をコントロールしたい」このような方は、カフェインレスコーヒーやデカフェを取り入れることを検討してみましょう。
特に、私のように寝つきが悪い・PMSがひどい・イライラしやすいといった悩みを持っている方には、デカフェの導入が大きな助けになるかもしれません。
最初はカフェイン離脱症状があるかもしれませんが、適応すればカフェイン摂取による影響を抑えながら、美味しいコーヒーを楽しむことができます。
ぜひ自分に合ったデカフェやカフェインレスコーヒーを見つけて、より快適なコーヒーライフを楽しんでみてください!